潮来市の紹介

 潮来市は、茨城県の南東部に位置し、温暖で水田が広がる田園地帯で、古くから早場米(早期米)の産地として知られています。

この絵は、北斎が、潮来市牛堀の三熊野神社前の河岸から眺めて描いたとされています。

一艘の苫船が船足を休め、船頭が朝食の支度のため、船べりから米とぎをしている風景です。

北斎の「冨嶽三十六景」には多くの富士山と船と米俵が描かれていますが、この常州牛堀は「水」と「米」と「食」という、当時の日常生活に重要であった情景を切り取った構成となっており、当時から水郷潮来の米づくりが盛んであった様子が伺えます。